第10回総会開催後に、下記の講演会を行いました。
「北海道の牛乳は放牧の牛から絞られていると思っていましたが・・・
-北の酪農と消費者との繋がりから見えてくる日本社会の問題は?-」
講師 尾田栄章(おだ ひであき)さん
(元建設省河川局長、行基研究家)
開催日時:2023年5月25日(木)14:15~16:30
開催場所:はぐくみセンター
参加者は14名でした。
尾田さんが持ってこられた2つの牛乳の味比べをしたあと、
低温殺菌牛乳と高温で殺菌する牛乳だと解説され、
季節で味が変わることこそ自然物の証明ではないかとおっしゃいました。
今の牛乳は工業製品のような食品に替わってきてしまっている、
北海道オコッペ村の牛乳は放牧で育てられた牛の乳で作られた低温殺菌牛乳は、
1リットル700円以上の単価、もう一つは大手メーカーの牛乳で高温殺菌で作られ
1リットル200円ほどであるとのこと。
現在は飼料も外国から輸入し高騰しており設備を動かす燃料費や電気代も高騰しているが、
価格転嫁ができない状況。北海道の酪農家の危機的な状況やそこから見える日本の農業政策についてのお話がありました。
「情報の共有」と「人間の交流」で生産者と消費者との繋がりを今こそ再構築すべきと、
その後、参加者との活発な意見交換を行われました。