活動報告:講演会「実践、『再生エコハウス』と共に」を開催しました

特定非営利活動法人サークルおてんとさんでは、

2024年5月30日(木)第11回総会の終了後

講演会を以下の通り、開催いたしました。

「実践、『再生エコハウス』と共に

ー25年のエネルギー記録から見えて来たことー」

講師:濱 惠介氏(エコ住宅研究家)

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開催日時:2024年5月30日(木) 15時~16時半

講演概要:

講師の濱さんは都市計画を専攻され、仕事で公団住宅の計画や設計に関わられ、海外4か国を含めると

3軒を超える居住を経験された。地球環境の危機や環境問題の本質を思い、「高度な文明」は永続可能な

のかと疑問に思えてきた。資源・エネルギーには限りがあり住宅と暮らしに大いに関わる。心地よく暮ら

しながら環境を守るにはどうしたらよいか、市民ができる住まいや暮らしの工夫ができないかを探ってき

た。ご自身の住まいの「再生エコハウス」で様々な実践を積み重ねてきた。1999年以来、毎月のエネル

ギー消費量、獲得量、光熱費などのデータを25年間取り続けてきたことをまとめてみた。

①今ある住宅を壊さず省エネ・エコ改修 ②断熱性能を高め、太陽の光・熱や風を取り入れまた遮蔽する

「パッシブ設計」③太陽エネルギーを活用する(太陽光発電、太陽熱温水器、薪ストーブ、雨水利用など)

④高効率な設備・器具の選択(給湯器、照明、冷蔵庫、エアコンなど)⑤住みながら改修 ⑥省エネの達

成度を一次エネルギー消費量で、CO2排出量で、光熱費で評価した。

結果は、電力、都市ガス、灯油、薪などのデータから最近の年間光熱費は概ね7万円以下、太陽光発電シ

ステムの投資回収はパワコン交換を含め完了、CO2排出は差し引きゼロに近いことが分かった。

実践してみて、①エコライフは元気が出る②同居人数が多い方が省エネ③先行投資と工夫で住まいの「カ

ーボンニュートラル」は可能④住まいはエネルギーを学び省エネを実践する最高の舞台⑤未来は楽観でき

ない。「少欲知足」未来の世代を思いやること、永遠の持続には不可欠な再利用・循環・再生可能エネル

ギー。人が変われば社会が動く。環境意識から行動へ。

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20名の方が参加され、

実践に基づく講演で良かったとの感想をいただきました。

身近なお話を聞いてまだ何か出来るかなと思われた方も多かったようです。

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